「委ねる」と聞いて、こう思うかもしれません。 「何もしなくていいってこと?」 「努力を放棄すること?」
違います。
ヨーガ・スートラが教える「イーシュワラ・プラニダーナ」は、 行為を放棄することではなく、行為の結果を委ねること。
全力で種を蒔く。水をやる。肥料を入れる。 でも、いつ芽が出るかは、自分で決められない。 芽が出るタイミングは、委ねる。
これが本当の「委ねる」です。
むしろ、何もしないのは「諦め」であって「委ね」ではありません。 全力を尽くした上で手放す。これが最も難しく、最も強い姿勢です。
経営者で言えば—— 最善の戦略を練る。最高のチームを作る。 でも、市場がどう動くかは委ねる。
それは無責任ではなく、 自分のコントロールできる範囲とできない範囲を正しく分けているだけです。
コントロールできることに全力を注ぎ、 コントロールできないことは委ねる。
この仕分けができるだけで、エネルギーの使い方がまるで変わります。 そして不思議なことに、委ねた部分こそ、良い方向に動き始める。